top of page

交流会運営に携わり、研究者の方々に進んで疑問点を伺うことができるようになりました。それはよりよい交流会を行うことができるよう企画に対して議論を重ねた結果により身についたのだと考えています。大学の研究室という狭い世界から飛び出して、様々な研究を行っている参加者の皆さんとコミュニケーションを交せることはとても貴重な経験となります。交流会の運営に携わることで、人に物事を尋ねることを恐れていた自分から変わることができました。自分を変えたい、新しい自分になりたいという方、ぜひ交流会の運営に携わってみませんか?                                 吉田 英利佳(麻布大)

哺乳類研究交流会には学部4年生から参加して博士前期課程の2年間は実行委員として運営に携わり、主に交流会のプログラム作成や要旨集作成などの仕事をさせていただきました。交流会は大学の研究室だけでは知ることが出来ない他の哺乳類の研究をしている人から直接話を聞くこと、知識を得ることができる貴重な場であると考えています。また、会に参加することで色々な発表を聞くことができることや自分とは異なる研究をしている同年代の学生とも知り合うことができるので、自分の研究のモチベーションを高めるができると思います。交流会の運営に携わることで、ただ参加者として参加するよりも他分野の研究をしている人にお話を聞ける機会も増えるので、皆様も交流会の運営に関わってみてはいかがでしょうか。​   田口 翔太(東農大)

運営をやってよかった一番大きなことは、物理的な距離はあっても身近に感じられる、同じ悩みや志を持つ仲間が一気に増えたことです。道内各地の人と継続的に近況を報告したり、なんでもない話もできる関係を維持していることで、今まで遠く感じていた各大学が隣の研究室のようにぐっと身近に感じられている気がします。これは誰々に相談してみようとか、こんな話誰々は喜ぶかな?とか、研究の話をする時に交流会の人の顔が浮かぶようになってきました。こういう関係はとても貴重で、作るのも維持するのもなかなか難しいものです。毎年何かしら新しい発見ができる楽しい会なので、これからもぜひ維持していけたらと思っています。

黒田 実加(北大)

僕の思うメリットは人の繋がりだと思います。農大のオホーツクキャンパスは他の大学と全く関わりがなく(都会みたいにインカレもないですし、町で他大の方と会うこともありません)他の大学の方との繋がりが一切ありません。しかし、運営に携わることで学会に行って見ず知らずの人に話しかけなくても他大で研究されている人とお話ができたり、様々なことを教わったりできます。右も左もわからない学生にとってはこれが最大のメリットだと思います。                          元永 康誠(東農大)

第6回、第7回の運営を手伝わせていただきました。数ヶ月前から運営メンバーで会場の予約や参加募集の連絡、当日の進行などの仕事を分担しながら準備を進めました。普段交流する機会が少ない分野外の学生さんや若手研究者と交流でき、自身の研究のヒントとなる情報も得られる貴重な場です。​    遠藤 優(北大)

運営として参加することで、ただ参加するよりも他大学や自身の対象種、分野以外の知り合いができるのが良いところだと思います。普段、遠方に住んでいたり・フィールド調査があって、学会に参加できなくても気軽に発表し、いろいろなアイデアを頂いたり、交流したりできることもありがたいです。 古巻 史穂(北大)

片平さんに面白いことがあるよ〜と誘っていただいたことが始まりです。それまで、鯨類のコミュニティに居たため、哺乳類学会などの学会で話す人は鯨類の関係者のみ。陸生哺乳類の人はほぼ知りませんでした。そして別に知らなくてもいいと考えていたんだと思います。哺乳類研究交流会に参加した感想は、純粋に楽しかったです。色んなフィールドで、違う大学で、考え方は色々だけど、参加している皆とても楽しそうだった。海ではやったことのない方法を陸ではやってる!とか学ぶことも多かったです。いつも、また次回会おうね!となる会は良い会だと思います。楽しかったからここまで続けてこれているし、私はこの場所がなくなってほしくないので、運営に関わっているんだと思います。                ​ 松田 純佳(北大)

実⽣活でも、研究活動でも、⾃分が知らない範囲外の情報や繋がりは沢⼭あります。そのような情報や繋がりが、ふとしたタイミングで何故か必要になるのですが、交流会で出会った近い世代の⾯々が解決の⽷⼝になっております。気軽に相談できることも相まっているかと思いますが、⽇々助けられております。ですので私にとっては、どこの誰(研究チーム)がどんなことやってるかを知れて、知り合いになれたのが交流会を通して⼀番良かったことです。特に、ただの参加者であったら気後れしてコミュニケーションのチャンスを逃してしまうことがあったかもしれません。しかし、運営側ということで、積極的かつ良い距離感で多くの参加者や運営側の皆さんと交流できたのではないかなと思っております。         ​鈴木 嵩彬(国立環境研)

哺乳類研究と⼀⾔にいっても様々な視点・取り組みがあります。また、他の分類群に⽐べてデータが取りにくいため、学⽣にとっては少々敷居が⾼いという特徴もあります。交流会では、若⼿の同年代が集まることで気楽に情報収集、意⾒交換や悩み相談が出来る環境ができたと思っています。交流会での経験やネットワークが、今後の⽇本の哺乳類学のさらなる発展に寄与できたらと思います。  内田 健太(カリフォルニア大)

基本的にはポジティブなことばかりだったと思います。どうせ狭い業界ですから、とにかく顔を覚えておくのが後々効いてくるかと。実際に共同研究も生まれているようですし、悪いことではなかったかなと思います。交流会に参加しておけば、少なくとも哺乳類学会に行って寂しい思いをして帰るようなことは無くなったのではないでしょうか。他の学会でも、これを核としてネットワークを広げてもらえればと期待しています。記念すべき第1回に参加した当時3年生だった学生さんの中には、今や野生動物に関わる仕事についている方もおります。そういった方々といつどこでまた人生が交差するかわかりませんが、そのときはきっと初対面から始めるよりも円滑な関係を築くことができるのではないでしょうか。

いろいろ試行錯誤しながら、自分たちが扱うことのできる開催人数を把握できたのも大きいかと。なお、コロナ禍という災難の中にあって、今年の交流会で一つの転換期を迎えたように感じます。オンラインと対面の良いとこどりを狙ったハイブリッドな開催方法も提案されているようですし、まだまだ可能性を秘めているのではないかなと思います。                            片平 浩孝(麻布大)

交流会はそもそも北海道にいるのに、他の⼤学やキャンパスでどんな哺乳類の研究をしているかを知る機会がほとんど無かったので、私が2015年に北⼤にPDで在籍した時に、北⼤⽔産、畜⼤、農⼤、酪農⼤などの⼈たちと勢いで作った会です。もちろん、それぞれが⾊々な思いを持って、協⼒、参加してくれたと思いますが、個⼈的には学⽣だけの交流や他⼤との交流にあまり意味がないのではという意⾒に疑問を持っていました。

確かに、交流会を運営するよりも、⾃分たちの研究を進めること、論⽂を書くことは最優先だと思いますが、こうした会に参加することで、ネットワークは格段と広がったと思うし、今までは⾃分が取り組んでいた分野を中⼼に⾒ていたのが、他分野を⾒ようと考えるようになりました。あとは、同年代の⼈たちが集まっているからこそ、⾔いやすい雰囲気もあるし、それによって気付くことも多いです。こういう経験がそれぞれの研究をブッシュアップできる機会にもなるし、発表慣れ、質問慣れできるという点でも良い機会になります。

こういう経験を踏むことで、多⾓的な視野を持った研究を進めることが可能になるし、実際に、分野横断で共同研究を進めるようになった参加者もいますし、今後進めていこうと考えている⼈もいると思います。

また、ネットワークが広がることによって、この分野に残っていればどこかで必ず繋がる部分はあるので、何かあった時に順調に活躍していれば⾮常に声を掛けやすくなります。実際、たまたまではありますが、今岐⾩⼤学の野⽣動物管理学研究センターの研究員2名は交流会に参加したことがあり、学⽣時代の経験を今でも活かして活躍しています。そういう点では、交流会のネットワークが将来的に役に⽴つこともあると思うので、ここで出来たコネクションは⼤切にしてください。

北海道では、20年前にまんまるゼミ(今でもあると思いますが・・・)を設⽴したメンバーは、今哺乳類学会で活躍している⽅々が多いと思うので、今回の交流会に参加した⼈が将来的に活躍していくことを願っていたりします。                                  池田 敬(岐阜大)

M1だった頃に、飲み会で運営に勧誘されました。声をかけられてまず思ったのが、自分なんかにできるだろうかという不安な気持ちでした。でも、頼れる先輩もいたし、院に入りたてでモチベーションが高かったことが助けとなり(笑)、運営に参加することになりました。実際、自分の所属するラボだけに収まってほかの人達との関わりがほとんどないという現状に物足りなさを感じていて、ざっくばらんに研究含め色々話せる環境を求めていました。結果として、自分とは違う考えを持つ人達からたくさんの刺激を得ることができました。
 一方で、運営をやり始めた頃は、どうせやるならちゃんとやろうという気持ちが強く、細かなことにこだわってしまった時もありました。でも、今思うのは、もっと力を抜いて気楽にやって良いんだということです。大事なのは、主体的に交流できる、それが楽しい!と自分が感じられればいいのです。あとは、【フランクかつアカデミックな交流】をできるようにすること。
 色々な人と関わることは、研究を続けていくにしても途中で別の道に行くとしても何かしらの財産になります。幸運なことに、私は既にその一部を感じられています。これから運営としてやっていく皆さんにも、楽しみながらやっていってくれたらなと思います。
                  佐藤 拓真(沖縄大)

bottom of page